2019夏・東京ストリートカウントの集計結果発表!
今回の東京ストリートカウントは、「東京を色とりどりのアイディアで埋めつくす!」というテーマを掲げて実施した2019夏・日英コラボ連続イベントの一環として行い、8/23(金)深夜、9/6(金)深夜の2日程にわたって都内8区を調査しました。
184名(のべ217名)の市民の方々が深夜のまちを歩き、西4区(新宿・渋谷・豊島・文京)と東・中央4区(台東・墨田・千代田・中央)の計8区の夜間路上ホームレス人口を明らかにしました。
◆実施概要
まず「2019夏・東京ストリートカウント」の実施概要を以下に記載します。
参加者は各区の指定場所に集合して簡易レクチャーを受けた後、班に分かれて約2時間(1:00~3:00)ほど担当エリアを歩いて調査しました。
また、調査を終えて本部に戻った後、集計作業とアートワークショップを行いました。
※東京ストリートカウント当日の様子については、後日詳しくご報告します!
◆調査結果
多くの市民の方々が深夜のまちを歩いたことで明らかとなった、対象8区の夜間路上ホームレス人口は以下の通りです。
今夏の東京都による昼間調査の結果は未発表ですので、昼夜の比較は東京都の発表を待って行いたいと思います。
今回の調査結果を1年前と比較すると、地域ごとに異なる増減の傾向が見られました。
最も特徴的なのが豊島区と文京区で、前年から約5割減、つまり人数が約半数に減っています。
特に豊島区では、前年から今年にかけて74名が減少しており、地元の支援団体からは支援につながっている人数以上に急速に減っているので心配だとの声が聞かれています。
また、台東区と墨田区でも1~2割の減少が見られ、台東区では46名の減少がありました。
一方、新宿区・渋谷区・千代田区では人数に大きな変化が見られず、中央区では2割増加しています。
私たちARCHは東京ストリートカウントによるホームレス人口の定期的な調査に加え、こうした増減理由をより深く調べること、そして市民一人ひとりが何が起きているのかを知り、考え、知恵を出し、小さい行動を起こしていくことがとても大切だと考えています。
単に野宿している人の数が減れば問題が解決したということではなく、東京のあらゆるプレイヤーと共に、本当にこの問題を考えアクションを起こすということをしていきたいと思いますので、引き続き私たちの活動にご注目いただければ大変幸いです。